DARKEST HOURの台詞はいい

チャーチルを主人公に1940年5月のダイナモ作戦(ダンケルク撤退)を英軍が実行するまでを描いた「Darkest Hour」がおもしろい。Gオールドマン熱演。

この映画、さすがにアカデミー賞で主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しただけある。存在感がとても強い。

もうひとついいのは、台詞。いちいち洒落ているのだ。スクリーンプレイを書いたのはアントニー・マカーテン。ニュージーランド人の脚本家で、映画と同名の本も著してベストセラーにしている。

過去の作品は「Theory of Everything(博士と彼女のセオリー)」(2014年)。先日他界したホーキング博士とその元妻を主人公にした映画である。

さらにいま取り組んでいるのはフレディ・マーキュリーを主人公にした「ボヘミアンラプソディ」なる作品の脚本だとか。どんな映画になるんだろう。

映画でちょっとよけいかなと思ったのは無理にチャーチルのタイピストの若い女性をストーリーに混ぜ込んだこと。一般向けの作品としてしようがないのかもしれないが。

彼女のタイピングのシーンが(”よけいだな”と思ったものの)妙にいいかんじだったのもじつは事実だ。欧米人っていまでもタイプライターが好きなんだろうか。

ぼくもじつはマックのキーボードがうるさくガチャガチャと音を立てているのを聴くが好きなのだ。だから薄い純正のキーボードは使っていない。

これは先日取材先で偶然見つけたオリベッティのレッテラ52。ぱちぱちとやらせてもらったら妙に気分が出た。

ぼくの世代は大学の頃、電動タイプライター用にオリベッティが「デイジーホイール」を開発したのに驚いたりしたものだ。

社会に出て初めて電動タイプライターを使ったときには、タイプボールにも驚いた。ボール型の印字装置でこちらは60年代初頭に発表されているのだ。

改めて思ったのは手動タイプライターにおける小指の力の重要性。これ、昔からQとかPが薄くなってしまうので苦労したものだ。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける 編集とライティングともに得意分野で企業の仕事もときどき 「朝日新聞&M」「GQ」「UOMO」「openers」などライフスタイル系媒体に 紙とウェブともに寄稿中