鎌倉で朝食を

鎌倉は佐助にオープンした「朝食 喜心」へ、キャデラックの招待で出かけた。

ここは京都「草喰なかひがし」の息子がフードディレクターを務める店。

もとは佐助の富裕な住民向けのうなぎ屋さん。雰囲気ある建物を活かしている。

うなぎ屋さんは、住民が高齢化して出かけなくなったので廃業。

ここにも空き家問題や過疎化問題やインフラ崩壊の萌芽がある。

中東さんはニューヨークの日本料理店でスーシェフを務めていたなど米国暮らしが長いため、本格的な日本料理に、適度に現代的なエッセンスを加味するのを得意としているようだ。

このときも土釜で炊いたご飯を、煮えばなからおこげまで堪能させてくれた。

いっぽうで八寸は名前こそ会席ふうだけれど、サーモンの寿司が入っていたりする。

「ニューヨークの思い出」とつけられているだけあって、サーモンの寿司はニューヨークで中東さんがよく食べたスモークサーモンのベーグルサンドのイメージなんだそうだ。

卵の黄身にまぶして食べる。

おもしろいね。

基本的にここの朝食メニューは一汁一菜なのだが、味噌汁もトマトが入っていたりブイヤベースふうの仕立て。

都心からだと1時間かかるが、おもしろいと思う。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。