自動車プラスレストラン
シュトゥットガルト郊外に「モーターワールド」という施設があります。クラシックカーディーラーがメインで、ペブルビーチのコンコースデレガンスなどで見かけそうなドイツ車が多く並んでいます。
ぼくが興味を惹かれるのは戦前から50年代にかけてのメルセデスの数かず。290ロードスターや下の写真の12/55タイプ300(1926)、それに170カブリオレなども「欲しいなあ」と思わせられます。
このクルマなどは運転手つきのリムジンだったため、後席シートはモケット張りで、運転席シートは革張りです(耐候性のため)。しかもパーティションがあり、前席と後席はガラスで仕切られています。
会話は伝声管を使って行います。窓も換気のために下が開くようになっています。ルーフが着いているだけマシで、モデルによっては馬車のように操縦席(御者席)はフルオープンというものも。
レストレーションのかんじはアメリカンというふうで、かなり見た目きれいに仕上がっています。欧州では古いまま。なるべくオリジナルの状態を保つレストレーションがよいとされてきました。
でも聞くところによると最近はそれが逆転しているとか。というか、わざと古く見せるようなペイントとか、欧州ではややオーバーレストレーションが好まれる傾向にあるそうな。まるでハリウッド映画です。
ここには「Wichtel」(=英語のgnome土の精という意味らしい)というレストランが併設されています。かなり広いレストランで、おもしろいのは通常この席が特等席だと思われそうですが、初夏ゆえドイツ人はみな屋外のテラス席に詰めかけていることです。
0コメント