ジュネーブ行けず涙

3月第一週にジュネーブで開かれる予定の自動車ショーが、コロナウィルスの影響で中止になってしまった。

金曜日は、いろいろな自動車メーカーの広報を担当するひとたちから「どうなるんでしょうねえ」と連絡があったりして、答えられればよかったのだろうが、私も主催者の発表を待つ立場である。

午後早めには「おそらく中止では」という見方が支配的になり、スイスの会場ちかくのホテルの予約が次々にキャンセルされているという情報から、メーカー関係者がすでに見切りをつけていると思われた。

いつも楽しいショー(上は2019年のフォルクスワーゲンの発表)で、重要なモデル(フォルクワーゲンだと20年はゴルフGTI、GTD、GTEが発表される予定だった)や、小さなメーカーの興味ぶかいモデルが並ぶのが常だった。

今年私が楽しみにしていたのはスペインのイスパノスイサの”その後”だった。1904年創業のイスパノは戦前の超高級車だった。コウノトリの鳥のエンブレム、カッコいい。

19年にとつぜん「カルメン」というBEVのスポーツカーを発表。そのあと本拠地のバルセロナなどで発表会を行っていた。

BEV(バッテリー駆動の電動車)はほかにも「ピエヒ」や「ピニンファリーナ」など、前回のジュネーブショーに多く出展されていたので、その後が楽しみであったのだ。

ブガッティ本社の広報からは「困ったー(4月の)ニューヨーク自動車ショーに舞台を移して新車見せたい」とメールをもらった。そっちは国際格式ではないけれど、無事に開かれるんだろうか。今年の国際格式は、あと、北京(いまのところ延期)とパリ。祈るかんじ。

ちなみに下記は今回のジュネーブ自動車ショーの主催者が発表した、中止の決定に関するコメント。

The organizers accept this decision: "We regret this situation, but the health of all participants is our and our exhibitors' top priority. This is a case of force majeure and a tremendous loss for the manufacturers who have invested massively in their presence in Geneva. However, we are convinced that they will understand this decision,

すでに会場の建て込みはほとんど完成していて……というコメントも載っている。ものすごい赤字だろう。苦渋の選択。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野で企業の仕事もときどき。 ライフスタイル系媒体を中心に 紙とウェブともに寄稿中。