片岡義男さんのナポリタン

片岡義男さんの食のエッセイ

「ナポリへの道」(東京書籍・廃刊)がおもしろい。

そう改めて思ったのはナポリタンの取材をしたときのこと。

ナポリタンへの愛をつづったエッセイで

どこでナポリタンが生まれたのかなど考察もするどい。

読む価値があります。

横浜の「ホテルニューグランド」出身の料理長が独立して開いた店で、という

通説にもやわらかく疑問を投げかけています。

その”推理”もおもしろいのです。

このあいだは「はれ予報」(日経BPコンサルティング)で餃子のエッセイを書いていて

それもおもしろく読みました。

いまこういう食の話を読むのは50代から60代が中心なので

市場の嗅覚も鋭いところもさすが。

それにしてもヤル気のない装丁といい

こんないい本を廃刊にしてしまうことといい

なんとももったいない話ではありませんか。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。