ブルースのサイドメン
いま上映中の「サイドマン:スターを輝かせた男たち」を新宿で観た。
ブルースミュージシャンのドキュメンタリーで、主人公はパイントップ・パーキンズ(ピアノとオルガン)、ウィリー”ビッグアイズ”スミス(ドラムス)、それにヒューバート・サムリン(ギター)だ。
ハウリンウルフやマディウォーターズといったブルースミュージシャンを支えてきたひとたちの活動に光をあてている。
もっとも印象的なシーンは、ハウリンウルフとプレイしていたサムリンが、もっと脂がのっていた時期にウルフが他界してしまい、大きく失速してしまう描写だ。
サムリンは実際はウルフ抜きでアルバムを作ったりソロで活動したが、やっぱりサイドマンはしょせんサイドマンという冷徹な映画の作り手の視線がある。
作りとしてはバックコーラスのひとたちを主人公にしたすぐれたドキュメンタリー「バックコーラスの歌姫たち」と似ている。
原題の「20 Feet From Stardom」が表現してるように、上手だからとソロになってもスターになれない、そんなバックコーラスのひとたちに焦点を当てていた。
話は違うけれど「サイドメン」の上映館にいると、観客がほとんど知り合いどうしというのに驚いた。
60代から70代のひとでバーとかをやっているのかな。
「あれ、やっぱり来てたんだ!」というかんじで挨拶をしあっている。
私だけ部外者というかんじがおもしろかった。
音楽の力ってすごいなあと思った。
0コメント