ホットなミニのJCW
ミニ3ドアJCW(ジョンクーパーワークス)という高性能仕様に乗った。この上にさらに高性能なモデルがあったが、限定で、もはや売り切れ。
いまのミニは、かつてのようにサスペンションをガチガチに固めるということがなく、BMW的なしなやかさがある。このクルマも例外でない。
フロントマスクも2001年から変わっていないようで、じつはけっこう変わっている。ヘッドランプのケースの外径が大きくなっていることもさることながら、衝突安全基準のせいでノーズやフロントのエアダムの形状が大きく変わっている。
このミニなんて、よく観ると、ノーズの部分だけがぐっと前に突き出している。ヘッドランプのあたりはけっこう角が落とされている。理由は歩行者と接触したとき、歩行者のからだを車体の側方に導くため。いままでのデザインだと車体のなかでもっとも硬いもののひとつ、Aピラーとか窓枠に激突させてしまうんだそうだ。
たしかにドアを開けて車内に入ろうとするときうっかり頭をぶつけると、かなり痛い。衝撃吸収構造がないからだ。
バンパーの下に縁のようにあるのは、歩行者の足をはらって身体をボンネットに載せて受けとめるため。ボンネットは比較的やわからな衝撃吸収構造なのだ。
これらの安全要件のせいで、自動車デザイナーが四苦八苦しているのは事実。でももっとも大事なものはひとの命だから、がんばってもらうしかない。
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