月の裏側って

ラジオで山口一郎氏の「ナイトフィッシングレイディオ」を聴いていたら、ピンクフロイドの「The Dark Side Of The Moon」の特集だった。

驚いたのはアルバムセールスの実績。マイケルジャクソンの「スリラー」に次いで歴代2位(あるいはそれに近い順位)だそうだ。

なんでこんなに売れたんですかね、という話になっていた。

私はこのアルバム(1973年発表)が売れたのは、前年にローマクラブが発表した「成長の限界」と関係しているんじゃないかと思っている。

なぜって、アルバムの曲を聴くと、「そんなにあくせく働いてどうなる?」という主題をもったジョンアップダイクの小説タイトルからとったであろう「Run, Rabbit, run」というフレーズが「TIME」という曲に出てくるし、「Us and Them」の「結局私たちは普通の人間なんだよ」なんて一節も。

アルバムジャケットは、ひょっとしたら、左がわがひとりの個人で、右がわが「こんな可能性をみんな秘めているかもしれないよ」って暗喩かも。アルバムタイトルも、ひょっとしたら、逆説的な意味をこめて、他人からは見えない個人の可能性のことかも。なんて思っている。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。