イタリアのデザインについて

GQ誌6月号(発売中)でイタリアの工業デザイン

(おもに家具)について書いています。

写真はアレッサンドロ・メンディーニのProust。

ポストモダニズムのデザインです。

イタリアの現代の家具の歴史は1950年代に端を発しています。

家具職人が多かったミラノが

戦後のベビーブームで人口が膨張し

郊外に住宅地がひろがったことがきっかけです。

新しい家具が欲しいミラノ人たちは最初

北欧家具に注目します。

それに焦ったミラノの会社が家具の見本市などを通じて

イタリアの新しい家具を宣伝するように。

同時に優秀なデザイナーたちがそこで仕事がもらえるということで

どっとこの世界に流入して

だいたい90年代までつづくイタリアの家具のブームが形成されました。

ところがいまは

メーカーは多いものの

名のあるデザイナーはイタリア人でないことが多くなっています。

オランダ人やフランス人などの活躍が目立ちます。

なぜか……?

というようなことを書いています。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。