山野草にうっとりしてしまった

根津に食事にいったときすぐそばに日本盆栽共同組合があるのを発見。グリーンクラブという催事場ではちょうど3日間の期間限定で「八ヶ岳山野草まつり」開催中。ふとのぞきましたが、これはワンダーランド。

ちょうど訪れた日は都内でも気温も湿度も低く、まさに気分は八ヶ岳。盛夏になったら「こんなかよわそうな植物を都心でなんて育てられない」とすぐ思ったでしょうが、このときはああなんていいかんじだろうと感心してしまった。

それにしてもなんと数の多いこと。一口に山野草といっても、高原、山岳地帯、田んぼのまわりなど育つ場所はさまざま。適した気候や日照などをベースに一緒に置く植物を選ぶ必要がある模様。そのへんの”めんどくささ”が逆に喜びになるのでしょうが。

めんどくさいは僕たち世代にとってはマジックワード(殺し文句)でしょう。手がかけるとかそう聴くだけで興味が湧いてくる。そういう世代は確実に(男性を中心に)いるわけです。あとは同好の士を見つけられたら、山野草でも世界が広がるわけです。

カメラと違って持ち歩くことが出来ないので、街中で偶然”おたくもアスペルラお好きですか! じつはわたしも……”などと盛り上がることはまったく期待できません。そのへんはオーディオとか書籍などと同じ部分がありますね。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。