ウォーカー・エバンスとパリ
パリでフォトグラファーのミヤモトさんが「いまウォーカー・エバンスの大きな回顧展やっているので絶対に観たほうがいですよ!」と勧めてくれたポンピドーセンターでの展覧会。
エバンスはいわゆるロストジェネレーションの世代とともにパリで創作活動をしていたこともありフランス人にもなじみがあるようです。
実際は不況やどんどん寂れていくアメリカの郊外などを撮った力強い作品群で知られています。上の代表作「Allie Mae Burroughs, Wife of a Cotton Sharecropper」(1936年)のように貧困にあえいでいるアラバマの農民を撮ったものなどの力強さはすごい。
父親がそっち方面の仕事だった関係で、いっぽうで、ポスターやタイポグラフィが大好きで、都市の写真を撮ると必ずそういうものを画像に入れ込むのもエバンスの傾向。こちらはアメリカ人の郷愁を呼び起こすようです。
ポンピドーセンターに久しぶりに足を運びました。今年で40年だそうです。もうそんなになるんだなあと。建築的には”もう飽きた”と言いたい部分はありますが、残すのも大事なのかもしれません。
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