これがイタリアの赤色

六本木でランボルギーニの懇親会があった。このクルマは今秋、富士スピードウェイで楽しませてもらったウラカンSTO。すばらしい出来のスポーツカーだ。奥に立っているのはランボルギーニジャパンのダビデ・スフレコラ代表。

ダビデ代表のスピーチを聴いているときにふと気がついた。STOのボンネットに飾りとしてくっついている三色。これはうたがいもなくイタリアの国旗をイメージしているんだろうけど、ここで使われている赤色が、イタリア国旗の赤なのだ。

日本のイタリア料理店は、なぜかイタリア国旗を飾るのがお好きなようだが、イタリア人に言わせると、「不思議な色」のようだ。

理由は発色。とくに赤色が、日本だと朱色になってしまっている。もっと濃い赤色なのだ、ほんとうは。なので、あれは厳密にいうとイタリア国旗ではない、と思われている模様。

そういえばアメリカ人のアーティストにも指摘されたことがある。彼が塗った赤色が日本で4色分解すると、朱色になってしまう。これはどうにも直せないらしい。なんでだろ。印刷に使うインクのせいだろうか。

そのアーティストは「でもこれはこれでおもしろいから、気にしないでええよ」と言ってくれた。色のギャップなんて、ないと思っていただけれど、じつはいまもしっかりあるのだ。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。