FUZZのひとの死
ぼくがナッシュビルにいた5月、The Newyork Timesにグレン・スノディの死亡記事が掲載された。
ナッシュビルのスタジオエンジニアで、より有名なのは、ファズというエフェクターの発明者であることだ。
死亡記事なので嬉しくないけれど、より強く記憶に残る出来事になった。
偶然アンプの故障でこの音が出てしまったそうだが、
歪んだ音をおもしろいと思ったスノディは、ペダルボタンでこの音が出せる装置を開発。これが人気を呼んだ。
もっとも有名な曲はストーンズの「(I Can't Get No) Satisfaction」ということになっている。
僕はジミヘンドリクスの「Purple Haze」だと思っていた。
まあどちらもいい曲である。
スノディのファズはそのあとギブソンが特許を買ってマエストロファズボックスとして製品化した。
そしてファズはいくつものメーカーから発売され今日に至っている。
その証拠が上の画像。
ナッシュビルのホテルにレクサスが呼んだミュージシャンのプレイ中の姿。
このひともエフェクターをずらりと並べてプレイしていた。
ファズは使っていなかったが、入っていても不思議ではない。
まあひとりで弾くときはアコースティックギターのほうが雰囲気が出るかもしれないけれど、上手なプレイで楽しませてくれた。
こういう街場のひともうまい。それがナッシュビルの土台だった事実を思い出した。
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