まだ「プロトタイプ」だが

カローラハッチバック(仮)プロトタイプの試乗会が富士スピードウェイで行われた。

レクサスの試乗会の直後だったが、そこで一緒だった自動車ジャーナリストのほとんどと帰国の翌日に顔を合わせた。みな元気である。

このクルマは3月にジュネーブで(欧州名オーリス)、続いてニューヨークで実物を見ていた。

乗るのは今回が初めて。

1.8リッターハイブリッドと、マニュアルもある1.2リッターガソリンの2本立て。

現在カローラ(アクシオ)の平均年齢は70歳だといい、それを30代に若返らせるのが、このクルマの使命なんだとか。

たしかにスタイリングは若返ったイメージがあるし、スポーツシートが採用されたインテリアも同様だ。

乗ると(ショートサーキットだけでの印象だが)意外なほど楽しい。

どちらのエンジンもよく走る。

とくに1.2リッターのドライブモードセレクターでスポーツ+を選択するとアクセルペダルの踏み込みをすこし慎重にしないとクルマがかっとんでいくイメージがあるほどだ。

まあ、本当にユーザーを若がえらせたければ、内側からデザインするぐらいの大胆さが必要かもしれない。

このクルマは60代だろうが70代だろうが、違和感なく楽しめる。

C-HRとほぼ同じシャシーだがさらに洗練させているという開発者の言葉にも納得できそうな出来だった。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。