女王陛下のお気に入り
映画館で、しかも出来るだけ大きな画面で観るといいのが、いま公開中の「女王陛下のお気に入り The Favourite」だ。
18世紀初頭のイングランドを舞台にしたブラックコメディドラマである。
実在した人物がモデルで、女どうしの三角関係を描いている。
撮影が凝っていて、髙感度撮影が多く、暗いなかでの描写がおもしろい。
衣裳もおもしろい。
最近だと「メアリーポピンズリターンズ」の衣裳も担当しているサンディ・パウエルが手がけたものだ。
VOGUEのインタビューを読むと、とにかく時間がなかったのと、予算がなかったそうだ。
パウエルは低予算で生地を集め、基本シェイプはどのドレスもほぼ同一。
場合によっては縫う手間を省くためボンドで生地を貼り付けたそうだ。
でも男が観てもおもしろい出来である。
エマ・ストーンよりも、オリビア・コールマン(アカデミー主演女優賞受賞)やレイチェル・ワイズの評価のほうが高いようだが、1シーンだけストーンの超ギョロ目が効果を発揮するところがある。
そこは観てのお楽しみということで。
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