藤沢周平記念館へ
行きたかった「藤沢周平記念館」へ足を運んだ。
昨年から今年は山形・庄内へ出かける機会が少なくなかったのだが、訪問のタイミングを逸してしまっていた場所だ。
藤沢周平は鶴岡出身で、これは市立である。
かつての鶴ケ岡城の城址が、(あまり嬉しくない響きの)護国神社ときれいな公園になっていて、記念館はその一角にある。
内容は基本的に代表的な作品の手書き原稿の展示。
私が出かけたときは敵討ちの物語「又蔵の火」を主題に、史実を検証するパネルが並べてあった。
展示はそれなりに美しいのだが、藤沢周平に興味のないひとにはまったくおもしろくないに違いない。
写真撮影不可というのも今日び遅れている。
どんどん口コミを拡げていったほうがいいと思うのだが。
私が興味を惹かれたのは再現された書斎だ。
橫には本棚があって、資料が並んでいる。
雄山閣による江戸時代のさまざまな階層(どちらかというと無宿人とかアウトローのひとたちを主題にしたもの)の生活を記録した書籍が多く目についた。
私は藤沢周平が参考にしていた地図を見たかった。
ひとつだけあったが、ひとつということはないだろうと思う。
きっとまだキュレーションにしておもしろくしていく余地があるだろう。
藤沢周平は超がつく有名作家だが、世間のひとは山本周五郎の作品と混同していたりする。
まずはそのあたりの整理からか?
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