エクシビショニズムて露出趣味か
ザローリングストーンズ回顧展ともいえる「The Rolling Stones Exibitionism」展が来週で終わってしまう。
最初は「どんなもんかな」ぐらいに思っていたが、足を運んでみたら、意外におもしろくて、何時間も会場内を行きつ戻りつして展示を眺めてしまった。
たとえばギターのコーナーがなかなかよい。
上はキースリチャーズが使っていたエピフォンカシノ(1963年に購入)だ。
「いいギターでステージでも録音でも使っていたよ」というコメントがついている。
「ただしコンサート会場が大きくなると(ハローボディなので)ハウリングしてしまう」と続く。
リアリティのある言葉だ。
ザビートルズのリンゴいがいの3人も持っていた名機でもある。
製品解説にはフルアコなのでハウリングぎみだが、それを抑えるために合板をボディに効果的に使用というのを読んだことがあったが、キースによると、あるいはストーンズのステージの規模では、充分に効果的ではなかったようだ。
これは「lips and tongue」と呼ばれる1971年からストーンズが使用しているロゴだ。
当時ロンドンのRCA(Royal College of Art=王立芸術院)の学生がデザインしたもので、そのへんのいきさつや、このロゴの変遷が展示されている。
私はそんなにこのロゴがいいと思っていないが、それでもじっくり見てしまう。
ある種のノスタルジアもあるのだろう。
フィルムの上演もあり、米国の有名写真家ロバートフランク(Exlie on Main Streetのジャケ写真も担当)による「Cocksucker Blues」の一部も観られる。
ジャケットコーナーでは、アンディウォーホルによる「Sticky Fingers」の資料集や、上の「Some Girls」のジャケットが展示されている。
おもしろいのは下記のオリジナルアイディアだ。
ファラフォーセットやジュディガーランドなど大御所の写真を並べる予定だったそうだ。
でも許可がおりなかったのでストーンズの面々の顔をつかうことになった。
どっちが完成度が高かっただろう。
あとは大がかりなステージの模型もよかった。
いかに大がかりな演出に凝っているか感心する。
ミュージシャンのステージ模型ばかり集めた企画展があれば観てみたいものだ。
最低でもあと1回は再訪しなくては。
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