リーチマイケルがなつかしくなった
ランドローバーの新型ディフェンダーに乗った。2019年秋に代官山でプロトタイプ(って本当は完成しただろうけど)を使ったお披露目があって、そのあとラグビーワールドカップの決勝戦の最後の最後に、リーチマイケルの操縦でグラウンドに姿を表したのも、このディフェンダーだった。
短いホイールベースの2ドア「90」と、長い4ドアの「110」(写真)の2モデル。エンジンは出力ちがいの2リッターガソリンのみ(日本では)。そのうちディーゼルとかハイブリッドとか設定されるかもしれない。
ユニークなデザインなのは、外も内も。エクステリアはかつてのディフェンダー(マイナーチェンジを繰り返しながら1947年から2016年まで生産された)のイメージを取り込んだもの。インテリアは、わざとダッシュボードにビスを見せたりして、どことなく、初代のアウトドアテイストを見せている。
ランドローバーといえば、英国の作家グレアム・グリーン(映画「第三の男」の原作者、といってわかるかな)が気に入っていたのだろうか、小説にも出てくる。グリーンの作品では、クルマをペットのように愛する登場人物がときどき登場する。ランドローバーもそんな英国人の男に深く愛されているのがおもしろかった。
広報部長によると、COVID-19の影響を受けて生産にとどこおりが出ているらしい。いまオーダーすると、納車時期がはっきりしないとか。やはり、こういうところに、強い影響が出ているのだ。
ちなみに乗ったモデルはみな「P300」という300馬力のハイスペックス。「標準」「S」「SE」「HSE」と4つモデルがあって、装備が異なる。私は、18インチのリム径ホイールに扁平率の高いタイヤ(つまりぺったんこの逆)を組み合わせた「標準」モデルに期待したのだけれど、乗り心地はいちばんよくなかった。エアサスを装備していないからだろう。
ランドローバーのどのモデルもエアサス装着車のほうが乗り心地がいい(ほかのメーカーについても同じようなことがいえる)。110シリーズの「標準」モデルは598万円と、まずまず悪くない価格設定であるものの、買うなら「S」以上なんだろうと思った。
下が「標準」モデルのインテリア。もっともオリジナルのコンセプトに忠実といえるのだけれど。
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