新宿でSong To Song

どうしても観ておかなくてはと思い、新宿「シネマカリテ」で、「ソング・トゥ・ソング」を観た。2016年とちょっと前の作品がようやく20年暮れに日本公開されたのだ。

私はかつて機内で観ただけだったので、ようやく映画館で観られた。まだ若いルーニー・マーラを観るだけでも価値のある(やや冗談)。

恋愛映画といえばいいのか。独特のストーリーである。音楽家と音楽プロデューサーのどちらを愛していいかわからない主人公(マーラ)の遍歴を追っているのだけれど、表現がやや誌的というか、悪くいうと散漫で、元気がないと途中で寝るかもしれない。

音楽映画の側面もあって、パティ・スミスやイギー・ポップが「Themselves」(本人)として登場する。スミスは自分の恋愛(おそらく故メイプルソープとの)について語り、指輪を見せ「私たちはまだ結婚している」と言う。そして少し演技も見せる。

かかる楽曲の多さからいうと、ロックムービーといえるかもしれない。スミスのところでは私が大好きな不思議な曲「Birdland」がかかる。こういう映画がコロナ禍であまり観られないのは悲しいなあと思う。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。