VWがラリーから徹底

フォルクスワーゲンが世界ラリー選手権(WRC)からの撤退を2日に発表。

2016年シーズンをもってWRCにかけていたコストなどを

「未来技術と顧客のスポーツ活動支援」に振りわける、と発表しました。

これまでポロR WRCで51戦42勝かつ

スペシャルステージで621のベストタイムを樹立と

これまでどんなチームも成し遂げられなかった好成績をあげてきたVW。

最近でもオジェとミケルセン両選手の活躍でめざましい活躍ぶりを見せていました。

僕も欧州のモーターショー会場にいくと

いつも誇らしげにWRC車両を展示してあったのを鮮明におぼえています。

“The Volkswagen brand is facing enormous challenges. With the upcoming expansion in electrification of our vehicle range we must focus all our efforts on important future technologies. We far exceeded our sporting goals in the WRC, now we are realigning Volkswagen Motorsport and moving the vehicle technology of the future more starkly into focus” 

取締役メンバーで技術開発担当役員のフランク・ベルシュの言葉が上記です。

北米におけるディーゼルエンジンのソフトウェア改造による排ガス数値操作の発覚で

47万5000台のVWおよびAudiのディーゼル車が買い戻されるかリースが終了

対象者全支払いを要求すれば

(VWによると)総額は103.3億ドル

さらに

「環境改善基金」に27億ドルを投資

米国での無公害車推進活動に20億ドル投資

44の州、ワシントンDC、およびプエルトリコに6.03億ドル支払い

消費者保護訴訟の解決に努める

(上記は2リッターディーゼル車が対象)

このコストも今回の決定の背景になっているかもしれません。

若者のモータースポーツ離れも言われており

VWでは電気自動車に力点を移すことを高らかに謳います。

自動車はいよいよターニングポイントにきたかんじです。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。