クルマ椅子にも適したEV
マツダが発表したEV「MX-30 EV model」。先日試乗して感心。自然なフィールが持ち味で、よく出来ている。これについては、項を改めて書きます。ここでは、同時にクルマ椅子のドライバーのため、というプロトタイプが体験できたことを。
ひとことでいうと、かなり運転しやすそうだと思った。ステアリングホイールと同心円状に設置された円形のアクセラレーターを押すと加速する。日本では珍しいけれど欧州では一般的な形式だ。同時に、加速を2段階にしているのにも感心。最初はゆっくりと加速し、ある時点からトルクがぐっと強く出る。これも独自の安全設定。
実際に運転しやすい。(いまはまだプロトタイプの)マツダ設計の軽量クルマ椅子は、運転席に座ったあと、ひとりで積み込める設計だ。このとき、後ろヒンジの後席用ドアをもつMX-30の設計が役立つ、というわけである。
もうひとつ、このクルマの特長は、下肢障害をもつひとと、それがないひととで、すぐに運転が代われること。かわるがわる運転しながらドライブを楽しめるように、とマツダでは企画意図を話していた。これはよい。
アダプティブクルースコントロールや、左右のパドルで加減速ができるシステムはそのまま使われているとのことで、これもきっと役に立ちそうだ。
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