これからはインテリア

メルセデスのSクラスがフルモデルチェンジして、日本に入ってきた。いまは、3リッター6気筒のガソリンとディーゼルで、ホイールベースは標準とロング、つまり 4車種の展開だ。
私はガソリンのロングとディーゼルの標準に乗った。自分で運転するなら、標準がいい。ただし、今回のモデルで感心したのは、インテリアだ。
メルセデスは、これからの高級セダンはインテリアにおけるユーザーエクスペリエンスがキモ、とみているようだ。
私がロングホイールベース版の後部座席に乗ったとき、ここでも音声コマンドが使えるのにちょっとびっくり。「ハイ、メルセデス(これでシステム起動)シートヒーターつけて」というと、自分の席と的確に判断して、そこだけつけてくれる、といったぐあい。
いっぼう、ドライバーは車載カメラによるジェスチャーコントロールを使える。たとえば、指でV字をつくり、センターコンソールあたりに、さっと出すと、登録しておいたコマンド、たとえばナビゲーションシステムで自宅までのルート案内が起動する。
さらに頭上のスライディングルーフを開けるときは手を後ろに動かす(自分の手でルーフを開けるイメージ)。ほかにも、顔や手の動きをカメラが見ている。
BMWもいまこの分野に熱心だし、ドイツ車はここでも競争力をつけている。こうなると、いま果たして、ドイツ車にライバルがいるのか、そのほうが疑問に思えてくるぐらいだ。
試乗したとき、ハイアットリージェンシー箱根へ。ランチのデザート、メルセデスエンブレムだった。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。