A3は1リッターなんだが

アウディの新A3セダンに乗った。GQのガッキーが試乗会前に借り出してくれたから。今度はベーシックモデルの排気量は1リッター3気筒。マイルドハイブリッド化されていて、それもあって、よく走る。
高速では、瞬発力こそイマイチであるものの、ぐんぐんと速度が伸びていくのは、欧州車ならでは。
セダンは世界的に退潮傾向というし、そもそもアウディじしんEVへと大きく舵をきるなかで、なのにここまで力が入っているのは、どういこと?と嬉しい驚きだった。
この前のA4にもいい驚きがあったし、一連のRSモデルもすごい。最近のアウディにほぼハズレはない。イマイチだったのは、ハンドリングが重ったるいe-tron50と、同様のRSQ8だけ。でも後者は、最近のアウディ車を体験してみると、いまはよくなっている気がする。
インテリアの造形もだいぶテーマがかわった。直線基調を活かしている。リリースボタンのないシフターとか、アウディは常にものを考えながら前に進んでいる。
GQの記事では「上質の」とタイトルがつけられているが、「超上質の」コンパクトセダン、と評価したい。
アウディジャパンのドイツ人社長は、いきなり本国に呼び戻されてしまって、いまそのポジションは空席のもよう。日本市場をおろそかにしてるってわけでもないと思うが、そこ、どうなってるんだろう。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。