CESのトヨタ

トヨタ自動車の「コンセプト愛i」(英語名はConcept I)が

ラスベガスの[CES(セス)」で公開されています。

自動運転(完全自動のレベル5)のコンセプトモデルですが

おもしろいのは「エージェント」を設定していること。

つまり人格をクルマにではなく

クルマと人間のあいだに設定していること。

エージェントがドライバーに「疲れていないですか」とか

「おもしろい道を見つけたのでそちらに回りましょう」とか

話しかけるかたちでマン・マシン・インターフェイスが成り立つようです。

そしてそのエージェントはスマホにも登場するようです。

すでに現在おおくのクルマでスマホを通じて

事前にナビゲーションのルート設定やエアコンの設定が出来るようになっており

その機能をエージェントというかたちにして拡大したのが

トヨタのアイディアなのです。

いま僕はちょうど浦沢直樹さんの「Pluto」を訳あっていっきに

読んでいましたが

人格化という観点は

なんだか近いものあるなあとひとり合点しています。

マンガの中ではロボット犬が”死んで”

登場人物が泣くシーンとか出てきますが

将来はクルマに対しても愛情とか抱くようになるのでしょうか。

それはいいことなのか。

いきなり2017年にそんなことまで考えさせるのが

トヨタコンセプト愛iでした。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。