武雄のボルボとチームラボ

佐賀の武雄の「御船山楽園」で、ポルボとチームラボがアート展を開催中。プレスデイを招待されたので、出かけてきた。
50万平米の敷地を持つここは江戸時代に作られた池泉回遊式庭園。デジタルアートに特化した今回の展示は、ここと、敷地内に建つ御船山楽園ホテルとで展開されている。
上の画像は、ホテル内で見つかった「トンネル」を使ってのもの。暗くて長い通路をおっかなびっくり歩いていくと、突き当たりに、炎がごうごうと音をたてて、〝燃えて”いる。

これは、炎の気体の分子を一つずつトレースしてデータ化したのちに作り上げたデジタルアートだそう。

チームラボっぽいのは、そのトンネルに入るときアプリをダウンロードすること。そうすると、炎を前にしたとき、自分のスマホに炎が飛び込んでくる。
炎を持ち帰って、別の人に、アプリを介して炎を分けられる。火を管理することをおぼえた人類の進化史の第一歩、というかんじもある。

じっさいの狙いは「朽ち果てていく地下道の空間と、永遠と燃え続ける炎が異なる時空を持つことに注目して、さまざまな時空が交差し重なり合うことを示すのがテーマ」(大意)と説明されるので、すこしちがうんだが。まあ、解釈はひとそれぞれ、というのでもいいだろう。

このアート展、11月まで。日没スタートというのがおもしろい。つまり、日が短くなるにつれ、楽しめる時間が長くなっていくのだ。
足場が悪いので雨のあとは行かないほうがいいかも。そのぐらいなので、逆にツアーが終わったあとの達成感ば大きい。
庭園内の巨石に滝が降りかかるイメージ。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。