いちど来てみたかったところ

東京でくさくさしていると、温泉行きたいなあと思うもんだ。九州・唐津そばの武雄温泉がなつかしく思い出される。緊急事態宣言によっかかるつもりは毛頭ないんだけど、すこし落ち着いたら、が時候の挨拶みたいになっている。

ここは武雄の観光名所。武雄温泉だ。

吉野金吾が設計した国指定重要文化財。新館と、楼門がそれ。いちどホンモノ観てみたかったので、来られてよかったと嬉しかった。

私が出かけたのは、武雄温泉が開いた朝6時。ひとりでパチパチとやっていたら、なかから係のおじさんが出てきて「なにやってんの? いっしょに写真撮ってあげるよ」と言ってくれたのだった。

それはいいけど、クルマの写真撮っててもいいですか?と訊いたら、「どこでもお好きなところで」とのお返事。温泉も魅力的だったのだが、ホテルに戻って朝食も食べたいし、ということで、撮影だけで退散してしまった。いま思うと、もったいない。

あとで同じ場所に撮影にいったひとたちはクルマがいっぱいで撮れなかった、とのことでした。シロウトがそんなところで撮影してしまってすみません、と思ったのだった。

泊まった御船山楽園ホテルは部屋がカビくさくてひどかったけれど、温泉と、朝食(とサーブしてくれたおばちゃんたち)は印象ぶかいものだった。あそこの温泉、またゆっくりいって、露天風呂から御船山を見上げてみたいものだ。泊まるのは別のとこにしたいけど。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。