いま最も興味あるクルマ

このあいだ「出物がある」と

仕事仲間から教えてもらって駆けつけた

プジョー604

ものすごく程度のいいクルマ。


このクルマは1976年に生産開始された

(当時)フランスの最高級車。

政府の公用車として使われていました。

大統領も乗っていたかな。

特徴はピニンファリーナによる

フェンダーなどにふくらみのない

きれいなスタイリングと

ふわふわのシート

やはりふんわり動く

コンプライアンスたっぷりの乗り心地。

2.6リッターのPRV(プジョー・ルノー・ボルボ)共同開発の

V型6気筒エンジンは発進時のトルクこそ十分ですが

中間加速はいまいちなのです。

でもまあ味はたっぷりありました。

ぼくが高校の頃西武自販で取り扱っていたモデルで

やたら高かった記憶が。

乗るといい気分になります。

この後席の乗り心地も筆舌に尽くしがたいかんじ。

バックレストはやや傾斜ぎみですし

爪先は前席の下に入りませんが

疲れないんだろうなあと思います。

こういうクルマを作っていたフランス

興味のつきない国でした。

昨今の選挙は米国っぽく”lesser of the evil"

(悪いなかでもまだマシなほう)という雰囲気ですが

あのミッテランが当選したときの熱気をおぼえている身としては

左翼政権にもがんばってほしいものです。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。