トヨタ頑張りましたが

17日から18日にかけてYou Tubeでルマン24時間レースを観ていました。今年はトヨタとポルシェが最高峰のLMP-H(ルマンプロトタイプ・ハイブリッド)クラスにマシンを投入。実力伯仲の一騎打ちというのが大きな話題でした。

当初トヨタがレースレコードでスターティンググリッドにつくなど、かなり期待させるスタート。しかし3台のうち2台が夜間リタイヤ。残る1台も本調子に戻れずなかなかの苦戦を強いられていたのがなんともせつない展開でした。

ポルシェもけっして完調とはいかず、最終的に優勝かと思われたマシンがストップ。なんとか残りの1台が優勝という状況でした。アウディが全盛期に24時間かけて達成した周回数より30周ほど少ないという事実から、いかに今年のレースがツライ内容だったかがわかります。

途中でエンジンストップしたポルシェ1号車が電気モーターの力だけでピットに戻ろうとしたのは、痛々しくもあり、いっぽう新しい時代がモータースポーツに到来しているのだと感じさせました。

トヨタは9位で、あいだにはLMP2のマシンが7台も入りました。これはこれで速かった。まあLMP1 とLMP2という性能差があるマシンが競り合うなんてひと時代前は考えられなかったですが、このようなハイブリッドの過渡期にはしようがないのでしょう。

ハイブリッドは6時間などではポテンシャルの高さをみせつけているだけに、長丁場のレースでどう走るか。はたからは新しいレースの楽しみといえるわけです。関係者のひとたちは身がほそる思いだったでしょうが。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。