ある1週間のランチ

ある週のランチにぼくがなに食べたか。今回は勝手に「スペシャル」と名づけた海外篇です。パリに行った週のランチをリポートします。  

乗ったのは羽田発のANA便。五目せいろ飯のランチでした。これふつうは蒸籠(せいろ)で作るため、航空会社でも温かい状態でサーブしてくれました。 エコノミーで温かいご飯が出ると嬉しくなります。しかしどうしたわけか、フタをとるとムワッと雑菌臭が。

ぼくはこれに敏感なほうで、なにしろマクドナルドのハンバーガーでも感じたことがあります。蒸しているんでしょうね。 せっかくのランチですが食べられなくて(途中のミールはほとんどなくて)今回のパリ行き=ひもじいという記憶がまっさきに脳裏に刻まれてしまいました。  


パリ2日目はパリ6区リュ・ドフィン(ボザール(国立高等美術学校)そば)の、ちょっとこじゃれたタイ料理店「カオタイ」でフォルミュル(プリフィクス)を。 ぼくが食べたのは牛肉のサラダとヤムタイ(牛肉のサラダ)。 全体にとても上品で素材もまずまずと思いました。

メニュー数が豊富でかじもいい店でフランス人で混んでいました。 3日目は疲れたので昼食ぬき。4日めは7区サンジェルマン通りそばの「レストランES(エス)」で。「カンテサンス」の立ち上げスタッフでもあったという本城シェフの店です。 前菜はモリーユ茸の自家製ラビオリ。 

繊細です。なかにはモリーユ茸も入っています。アスパラソバージュとえんどう豆?のつるで初夏のおもむきがきれいに演出されています。心がゆたかになった気になる料理です。

その日の夜ふたたびANA機で羽田へと向かいました。次の日のランチは機内で。和食はもうどうかなと思ったので西洋式に。キッシュとソーセージ。これは無難で正解でした。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。