アメリカーナのおもしろさ
旅の伴侶だったナイジェリアの作家の傑作。「アメリカーナ」はナイジェリアとアメリカ合州国とロンドンを舞台にした女性の成長の物語。
かなり読ませます。訳も上手。一個所だけ「マックとチーズ」とあるのはおそらく原文では「mac'n'cheese」でしょう。つまりマカロニ&チーズ。下訳をそのままスルーしてしまったのかなと思われます。
ナイジェリアの公用語が英語というのも国際的な読者を獲得するにはかなり役だっているといえます。このあいだ坂井直樹さんと話していたら、いちぶのイベントでは日本のメディアは”日本語というのがグローバルでない”という理由で参加制限されているという話が。
もしかりにそうなら考えさせられる事態です。フィリピンだってシンガポールだってインドだって英語表現がおそらく我われより上手に出来るわけで、世界を対象にした場合、英語で発信していかなくてはいけないのでしょうか。
ウェブサイトも日本では日本語だけのものが多いけれど、早晩それでは発信力が弱くなっていくのかもしれません。ゆゆしきことであります。
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