アルトは男を捨てたのか

スズキアルトがフルモデルチェンジ。先頃、試乗会が千葉で開かれた。
観てのとおり、新型アルトは、従来モデルより、丸っこくなり、ソフトな雰囲気になった。
従来はシャープな、ちょっと80年代のイタリア車を思わせるデザインだったのに対して、新型ではあえてそこから離れた印象だ。
実際にメーカーのマーケティング担当者は、そこを肯んじて、従来モデルでは、従来の客が離れてしまったと教えてくれた。男っぽくなりすぎたんだそうだ。
なので、今回はスポーティな「RS」モデルの設定もないとのこと。
結局、スズキはアルトで何を提供したかったのかな。イタリアとかフランスとかドイツのメーカーだったら、こんなふうにコンセプトをガラッと変えない気がする。
マイルドハイブリッド化されて、タウンスピードで扱いやすくなったこととか別として、ちょっとモヤッとした。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。