SF映画とクルマの関係
ボルボXC40がらみの話題の続き。このひとはエクステリアデザインを担当した英国人イアン・ケトル氏。ロイヤルカレッジオブアート出身だから優秀なはず。
2007年にボルボに入社して本社のあるイエテボリとロサンジェルスのスタジオで働いてきたそう。
今回XC40のプレゼンをするなかで「サイファイムービーの影響」をしきりに口にしていたのが興味ぶかいところ。
おそらくそういう発言がSNSで引用されると若いひとがおもしろがるという広報的な計算?もあるのかな。
あとで本人に訊いたらトム・クルーズ主演のジョセフ・コシンスキー作品「オブリビオン」(2013年)や、マット・デイモン主演のニール・ブロムカンプ作品「エリジアム」(同)を例にあげてくれた。
「オブリビオン」のプロダクトデザイナーを務めたダニエル・サイモンを尊敬しているのだそうだ。
たしかにサイモンは「トロンレガシー」などハリウッドのSF映画の仕事が多いし、リアルワールドではロータスLMP2(2013年)やブガッティ・ベイロン・Fbgパル・エルメスなども手がけている。
どこにとくに影響が出てますか?とボルボのケトル氏に尋ねると、面のつくりこみなのだそうだ。
セクション(断面)でみたときのドアの面作りや下部の処理などは、「オブリビオン」などの影響があるとか。
映画を観たひとはおぼえているかもしれないけれど、あのバブルシップが? 関連性を見つけるのはむずかしいが、まあ、話としてはおもしろい。
もうひとつ、「北欧的なデザインをするのはむずかしかったのでは? どうやって解釈したのか?」と尋ねた。
するとその例証として見せてくれたのがバンパーに埋め込まれたリフレクター。
輪郭が一筆書きになっている。これは「日本の伝統的な造型からも影響受けたし、同時にスカンディナビア的でもあると思っています」とのこと。
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