そろそろ季節の終わり
夏のいいところは(と懐かしみながら書く)ランチの辛い麺がこのさらおいしく感じるところだろう。
それにこんな甘酸っぱいトマトたっぷりの棒々鶏麺は夏がすぎるとお目にかかれなくなってしまう。
写真は麻布十番の「瓢香(ぴゃんしゃお)」のもの。代々木上原のときから好きだったお店で麻布十番に移転したら高級店になったが、それでも(というのはヘンだが)とても好きだ。
棒々鶏麺もていねいに仕上げてある。最近はみんなスマートデバイスで撮影するので、盛り付けに手を抜けないのだろうか。それは料理人にとってストレスだろう。そういうのが好きなひとならいいのだが。
それで思い出したのが9月25日付け朝日新聞に掲載されていた浅田次郎氏の「語る」。学校を卒業して自衛隊に入隊したら、期待していたよりずっと居心地がよかったと語っている。
笑ったのはなんでもぴしっとやるのが浅田氏は大好きだったので、自衛隊にほんとうに馴染んで、辞めるときに周囲にびっくりされたという個所。
自衛隊に入る作家というのは個人的にどうかなと思わないでもないけれど、ユーモラスな語り口がじつにおもしろい。
こういうひとは料理も(パティシエのように)ぴしっと仕上げるのだろうか。
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