OMOはおもしろそう

星野リゾートによる新業態「OMO」は都市型観光ホテル。4月に旭川、5月に大塚とオープンが予定されている。

このコンセプトがなかなかおもしろい。

先日、東京国際フォーラムで開催された記者発表会の席上で星野佳路代表は「シティホテルの問題点は観光客とビジネス客ともにいい顔をしようとすること」とした。

結局どっちつかずになってしまうなら、駅前立地がマストなど条件がきびしいビジネスホテルとしての要素は捨て、街中の立地なら観光客向けに特化しようという思い切りからスタートさせたのが「OMO」のコンセプトなのだという。

観光客が対象なら逆に商店街のど真ん中とか、交通の便より立地のおもしろさで評価される。そう踏んだのだと星野代表。

ご存知かもしれないが、星野リゾートはスタート時から運営事業に特化していて、用地買収などは行わない。

つまり依頼された物件をみて”売れる”と判断したかたちを作り上げていくのを得意とする。

OMO5東京大塚はまだ立地を知らないけれど、居酒屋など近所を案内するスタッフを配することでゲストを楽しませることを考えているそうだ。

大塚ってどこ?なんて失礼なことを言う人間もいるけれど、ぼくじしん、ほとんどなじみのない街だ。最近は「29ロティ」など話題のレストランも出来ているから、東京人でも泊まってしまってもいいかもしれない。

価格は2名利用の場合ひとり7000円からだそうだ。おもしろいかんじがある。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。