ミラノのインスタレーション
ミラノのフオリサローネ(国際家具見本市でない市内のデザイン展示)も22日でオシマイ。
日本にいながらぼくは、もうすこしいてもよかったなーと思い返している。
上はLEXUSがレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館の一角、カヴァッレリッツェを使って展開したインスタレーション。
「LIMITLESS CO- EXISTENCE」が2018年のテーマだ。
1万2000本ちかいナイロン素材の糸を天井から垂らし、そこにレーザー光線を当てる市川創太氏の作品だ。
キモは光源が一つで糸が1万2000本もあるのに、1本も他の影に入ってしまうものがないという緻密なアルゴリズム計算に基づいた作品であること。
「計算してものを作っていくと楽しいですよ」
会場でぼくがインタビューした市川氏はにこにこと教えてくれた。
その下にはストールがある。
脚の数は315本。
その脚もやはりひとつの光源だがいっさい他の影に入るものがないという。
このインスタレーションの意味は「他との共存」。
「お互いを深く理解し、認め、尊重し合うことで創造される、“Limitless”な(無限の可能性を秘めた)未来」
LEXUSのプレスリリースにある言葉では上記のようになる。
会場は潜水艦!や飛行機をはじめ、イタリアの誇る発明の数かず(なにしろフェラーリで知られる工業国だから)が展示されている。
子どもたちも大勢やってくるようで、なかにはLEXUSのイベントをのぞきにくる子も。
これこそデザインウィークを街のいたるところでやることの最大のメリットだろう。
閉じられていない。
これこそもっとも重要なのだ。
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