記憶と現実(がっかり篇)

集英社に校正にいったので、たまには、と思い交差点そばの「揚子江菜館」へ。

私は以前よくレコードを買った帰りなどに寄っていた中国料理店だ。

当時好きだった五目焼きそばを注文。

1500円ちかくするだけあって具だくさんで、しかも具が吟味してあるのが特徴と記憶していた。

ところが今回のものは乱雑、といったほうがいい。

しかも白菜だけで増量。

いいかげん飽きた。

麺にも力がなくて炒めてやたらしんなりした白菜プラス細麺という料理で、自分の記憶の問題だったのか、それとも料理じたいの変貌なのか、悩んでしまった。

料理というのはむずかしい。

定番も時代に合わせて調整していかないと飽きられる、とは料理人がいつも言うことだが、その失敗例?

ま、その日はたまたまそうだった、と思いたい。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。