ZiziとMeo Romeo

2018年は日本でもブルーノムナーリの回顧展があったけれど、これはムナーリの手になるオモチャで、彼の名前とともにイタリアのデザインを世界的に有名にしたもの。

イタリアのタイヤメーカー、ピレリのためにデザインされ、なかにフレキシブルな針金が入り外はゴム製だ。

左は「ジジ」と名づけられたお猿で、すぐれた工業デザインに与えられる国内の賞「コンパッソドーロ金のコンパス賞」を1953年に受賞している。

レプリカが市販されていて、たしか私も子どもの頃もっていたようなおぼろげな記憶がある。

1949年に発表された猫のメオロメオはホンモノ?と初対面だった。

私はこれは黒だと思っていたがこんな色もあるのだ。

実物はちょっと疲れているけれど、なかなかかわいい。

本当は連れて帰りたかったが、これらと対面できたピレリのアーカイブには物販がないのだった。

おそらく「トリエンナーレ」に行けば売っているかもしれない。

またの楽しみということで。

上は入り口に飾られたオブジェ。

かつてリカッルド・マンツィがピレリのためにデザインした有名なキャラクターをベースにトム・ディクスンが現代風にアレンジしたもの。

上がオリジナルのひとつだ。

こうしてかつての宣伝素材がていねいに保管されているのに感心。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。