猿投でハイラックス

トヨタ自動車の強力なコンテンツはハイラックスだ。

世界中あらゆる苛酷な場所で作業に従事するクロスカントリー型ピックアップである。

先日、名古屋の「猿投(さなげ)アドベンチャーフィールド」でこんなコースを使っての試乗会が開かれた。

フロントこそ乗り心地を考えて独立懸架になったものの、モーグルでも大きな石が敷き詰めてある道でも泥濘のなかでもしっかり走りきった。

私はそもそもこのクルマが大好きなので大いに楽しませてもらった。

ピックアップを街中で使おうというときに問題があるとしたらカラっぽの荷台である。

車体がそれなりにヤレていれば、たまたまカラっぽという言い訳も出来るのだが。

そう思っていたら、TRDがキャノピーを販売していることが判明。

このようになかなかいかしている。

降雪とか大雨には弱いらしいのでステーションワゴンとしては使えないようだが。


今回は趣向を凝らしていて、他国用のモデルも市場できたのも嬉しかった。

上は南アフリカ向け。

2人乗り+荷物置きのエクステンデッドキャビン仕様で、エンジンもプラド用の2.8リッターが搭載されている。

試乗車はマニュアルだった。

これがオフロードではよくて、ケープタウンに行ったときやたら見かけた理由がわかった。

タイが大きな市場なのだが、たいてい二輪駆動で、かつ大きな荷物の積み卸しに便利な低床モデルが好まれるらしい。

生活とともにあるクルマなので、そういう話を開発者に聞くのもとても楽しい。

上は今回「Z」グレードに設定された「ブラックラリーエディション」。

精悍な仕上げだ。

タイで企画されたもので、あちらでは日本における標準モデルはもう販売されていないそうだ。

ことハイラックスについては、日本は遅れている?

いいなあこのクルマ。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。