なにかと気になる映画
ポール・トーマス・アンダスン監督の「ファントムスレッド」(2017年)は日本での公開が18年で、もうすでに過去の映画だが、いまもなにかと気になる映画だ。
主演のダニエル・デイ=ルイスの引退作品ということでも話題になったが、ストーリーじたいはとりたててみるところもない雰囲気系の軽い作品だ。
しかしディテールにやたら凝っている。
服、食、住、クルマとそれぞれにうんちくがこめられているのだ。
音楽もそうで、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが担当しているサウンドトラックがいいのだ。
私はビニール盤2枚組で購入して楽しんでいる。
この作品だからこそレコードの手触りも大事かなと思ったりもするし。
「ヴァラエティ誌にジョニーが語ったところ、映画が持つロマンスと魅力を引き出す為に、1950年代に作られ、またその当時よく聴かれていた音楽について監督と話し合ったという。またスコアを制作する際、参考にしたのがネルソン・リドルとグレン・グールドのバッハ作品だったとも語っている。」
これはタワーレコードのサイトに書かれていることだ。
0コメント