500Xが小さいエンジンで速くなった

フィアットのSUV、500Xが新しいエンジンになった。

従来の1.4リッターから1.3リッターになったのだ。

排気量は小さくなったが、反対にパワーは上がっている。

従来の140馬力から151馬力へと最高出力は上がり、最大トルクも230Nmから240Nmへと増えた。

もうひとつのニュースは全輪駆動仕様が廃されたことだろう。

理由を輸入元のフィアットクライスラージャパンに訊ねると「燃費のせいで選ぶひとが少なかったから」という答えだった。

このぐらいのサイズ(全長4280ミリ)で4WDも、というひとは、同じ1.3リッターに4WDシステムを組み合わせたジープ・レネゲードをどうぞ、ということだろう。

低回転域のトルクはやや不足ぎみ(しようがない)だが、エンジン回転数が1500rpmを超えたあたりから、がぜん”元気”になる。

切り始めのトルクは軽く設定されたステアリングホイールもいいかんじで、すいすいと動かせるのが気持よい。

足まわりの設定も同様だ。

低速域ではすこし硬めだが、走りの楽しむモードに(自分が)なれば、きびきびとして好ましい。

カーブでは車体のロールも少なく、欧州人のように、がんがん走らせるのに応えてくれるクルマだと思った。

価格は受注生産の500Xで298万円、500X Crossが348万円。

競合しそうなのは、さきのジープ・レネゲード(355万円)や、999ccのアウディQ2(299万円〜)だろうか。

フランス車も強力なライバルだ。




ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。