フロリダでLY650

9月にフロリダでレクサスの65フィート級ラグジュリーヨット「LY650」に乗った。午後いっぱいかけて、マイアミからボカラトンまでをクルーズしたのだ。


上の画像だとなんだかわからないかもしれないが(iPhoneを望遠で使った場合の限界)、ボカラトンのホテルに停泊しているようすを対岸から撮ったものである。


LY650は、はっきり言って、出ないと思っていた時期もある。2017年に「レクサス・スポーツヨットコンセプト」が発表された際、アドバルーンとしてはおもしろいねと思った。アストンマーティンが過去に「AM37」という37フィートのスピードボートを発表した際、実際に作ったのはオランダの会社である。


レクサスもコンセプトメーキングのレベルかと思っていたら、米ウィスコンシンのMarquis Yachtsと組んで船体を組み上げ、仕上げはレクサスクォリティで細部にいたるまでびしっと。内装は伊のNuvolari Lenardとコラボレーションで作りあげたのだった。

クルーズしたのは、外洋でなく、水路である(といっても広いが)。当初は大西洋へ出てフロリダキーズへと行く計画もあったらしいが、ハリケーンが来る季節で(取材のときは幸い来なかった)今回のように決まったそうだ。


水路とはいえ、それなりの楽しさがある。両側に建つ家を眺めるのと、時々出くわす、はね橋(ドロウブリッジという)だ。道路がわでは遮断機が下がる。ゆっくりと道路が開閉するさまは久しぶりに観た。リタイヤしたひとが集まる土地なので、のんびりした橋の開閉が許されるのかもしれない。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。