サンチャのチューカ

三軒茶屋の「香辣里(シャンラーリー)」でランチを食べた。燻製豚ホホ肉と干豆腐の蒸し物なる名前がついている。なかなか印象的な料理だ。

脂を中心とした豚肉は蒸されていることで、独特の食感(ともちろん香り)。唐辛子は飾りでぜんぜん辛くない。

それより印象的なのは、ほとんどが干豆腐ってこと。豚肉は上だけで、あとはこれでもかと千切りにされた干豆腐である。麺だとそれなりの香りもあるけれど、干豆腐のまんまだと途中で飽きてくるのはたしかだ。白飯を食べるのが大変だった。もう一品しょっぱいものがついてくるといいだろう。

でもなにはともあれ、ここのように個性を打ち出すのは大事だ。飲食店のセオリーとしては、好き嫌いがわかれるようなものはたとえ自信があっても出すな、無難なものを出せ、というのがあるけれど(理由はそのうち書きます)ここはあえて個性を選んでいる。

神田駅でオープンした「味坊」は衝撃的な店だった。そのプロデューサーが小林淳一さんで、僕も、小林氏が編集長をしていた「食がまるごと マザーフードマガジン」(ポプラ社)を買っていた。香辣里も小林さん(の会社)のプロデュースと聞いた。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。