EQSとは台場で
先週、取材したメルセデス・ベンツの大型EVのコンセプトモデル、Vision EQSだ。EQCはすでに日本でも発売されているが、こちらはSだけあって、Sクラスに相当するカテゴリー。
GQが招かれた撮影場所は当初横浜が予定されていたけれど、天候不順で、天王洲に変更された。スタジオで撮ってと言われたけれど、それじゃ、東京でやる意味がない、と言ったら、よしそれじゃ外に持ち出そうと、すんなりドイツがわが納得してくれた。
エレベーターの入り口が妙に狭いので、Sクラスのロングホイールベース版と同等サイズのこのクルマではやや緊張していたようだった。
EVだけあって、コンセプトモデルといってもモーターで自走可能。陸送用のナンバーも取得してあって、どうしてもというなら東京の街中で撮る?という話も出たのだが(そうなったらおもしろい絵になりそう)時間がないとなって、天王洲の建物の敷地内での撮影とあいなった。
東京モーターショーに出展されるこのモデルは、このように自走可能となっていて内装も作り込んである。私も座ったが、メーターがないのが印象的だった。すべてプロジェクションでというコンセプトだそうだ。
当日はこのクルマを手がけたアドバンストデザインスタジオのヘッド、ホルガー・フッツェン・ラウブ氏に取材ができた。
プロファイル(側面)をみると独立したトランクがないいわゆるワンボディのスタイルが印象的だ。ラウブ氏によると独立したトランクのスタイルにすると(EVゆえ)車高が高くなって、へんなデザインになってしまうのだそうだ。今回のデザインだと自然なフォルムに見えるのだから、人間の眼っておもしろい。
印象的なのはエレクトリックパレードのようなLEDをアクセントに使ったシートのデザインだ(実車のシートはかなり硬かった)。室内には360度ぐるりと周回しているライトバンドがある。室外にも青色のライトバンドが設けられている。
ただし青色でないと法規で認められないのだそうだ。グリーンとかレッドはNGで、アンビエントライトのように色が変えられるなんて超NG。法規を技術が追い越そうとしている。
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