T8とポールスターのマジック

もう買えない?貴重な限定車、ボルボS60のトップモデル、T8 Polestar Engineeredに乗って勝沼まで出かけた。借りてきてくれたのはGQ編集部のガッキーこと稲垣氏。


ポールスターはボルボグループにあって、かつてはチューンナップしたクルマをレースで走らせていたが、いまは、BEV(バッテリー駆動のEV)の開発と、ボルボの電動車のチューンを手がけている。


印象としては、マイルド方向なのだが、下に位置するS60 T6のいいところをすなおに伸ばしたかんじだ。いいところというのは、(モードによっては)電気だけで50キロを走りきるEV走行が得意なこと(高速でも速い)と、エンジンが始動したときは、やっぱりトルクがたっぷりあるエンジンのよさを味わえるところだ。


内外装はS60には未導入のR-DESIGN仕様をベースにしていて、エンジン出力も、四輪駆動システムの制御も、それにブレーキもT8専用という。919万円で限定30台売りに出したのが、あっというまに完売してしまったというからすごい。


T8 Polestar Engineeredのセダン版はもう日本に入ってこないようだ。こういうクルマをプラグインハイブリッドで作るセンスはいいと思う。バッテリー容量は11kWhていどと小さめなので後輪を駆動するモーターの力は控えめだが、これで50kWhぐらいになったら、すごいクルマになりそう。



ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。