アウディのオンライン会見で

アウディ本社が先ごろ、オンラインで、年次記者会見を開催。2時間におよぶ気合のはいったものだった。主要なテーマは、コロナ禍で大打撃を受けた20年春の業績も、同じ年の第3および第4四半期における急速な販売の伸びて回復基調というもの。

従業員が3000人ぐらい解雇されたはずだが、「あらたに2000人雇用します」と、昨年からCEOを務めるフォルクスワーゲン出身のマルクス・ドゥスマン氏は言っていた。ただし、新規雇用のひとたちは、いわゆるデジタル化推進ともなっての専門性の高い職種になるようで、だとしたら、明らかに企業の体質が変わってきていることを意味している。

アウディはフォルクスワーゲンとともに、クルマの土台になるプラットフォーム共用化を大きく進めていて、どんどん製品ラインナップを電動化していくと、ドゥスマンCEOは積極的に語っていた。TTやR8のようなスポーツクーペは、電気自動車にとって代わられるそうだ。

ただし、スポーティなRSは当面電動化されない。新しくエンジン開発はいないけれど、いまのエンジンをより磨きあげていくんだそうだ。いいエンジン持っていると、こういうことができるのでよい。
それですぐ思い起こさせるのがトヨタ。ここんちも、まだハイブリッドは作りつづけるわけだし、8気筒とはいわないまでも、よくまわって、いいかんじにトルクのでるエンジン、作っておいてほしかったなー。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。