スバルWRXという魅力的なクルマ

スバルのレヴォーグと、WRXシリーズが大幅改良を受け、その試乗会がサイクルスポーツセンターで開催された。伊豆なので時間が読めないのがタマにキズ。張り切って朝5時に出かけたら、ぼくは7時半に着けばいいものを6時半に着いてしまいました。

もっとも売れているレヴォーグは、1.6は乗り心地を中心に改善。2.0は走り、とりわけハンドルを切ったときの動きがこれまでよりすばやくなったのが特徴です。それにアイサイトが進化して車線に関係なく先行車に追従していく渋滞時の運転支援システムが採用されました。

WRXシリーズは、無段変速機のS4と、スバルのラインナップにおけるもっともスポーティなSTIともによりスポーティ性が上がっています。とりわけSTIはビックリするほどです。とくにハンドリングがよくなって小さなカーブを曲がるときの気持ちよさは目がさめるほど。

加えてブレーキもよくなって剛性感と制動力ともに別のクルマみたいになりました。マニュアル変速機はもうすこしシフトするときのフィールがすっすっとしなやかになるといいと思いはするものの、重いクラッチペダルとか近接したギアレシオとか、ヤル気になります。これで406万800円。高いといえば高いかもしれませんが、十分に楽しめます。

ぼく個人としてはあとの問題(というとオオゲサですが)は内装の趣味性。真っ黒というのも一時期のドイツ車みたいで好きなひとは確実にいるでしょうが、造型や素材の質感などやや時代おくれ感があるのが惜しいところ。走りを含めてすべての分野でリーダー的な存在になってくれたらなあと、ファンとしては思います。

ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。