ヴェラールのおもしろさ
レンジローバーのニューモデル、ヴェラールに軽井沢で試乗。ヴェラールはロンドンでの発表会にいったものの、海外試乗会はタイミングが合わずに泣く泣く欠席。乗れたのは今回が初めてだった。
このクルマの斬新なところはまずスタイリング。つるんっとしている。突起といえばドアミラーぐらい。フロントグリルも曲率が揃えてあるぐらい。バンパーも出っ張っていない。これをデザイナーはリダクショニズム、よけいなものをとりのぞいたデザインと呼んでいる。
エンジンは今回軽井沢で乗ったのはトップモデルの3リッターV6。グレードもSEといって上から二番目なので1000万円超え。下は699万円からリストにあるけれど「実質的に中心的な故買価格は800万円ぐらい」とジャガーランドローバーのひとは話している。
内装もこのクルマの特長で、かなりシンプル。写真はエンジンがかかった状態だけれど、オフだとメーターや液晶パネルは真っ黒。目につくのはハンドルいがいは円筒形のコントローラーのみ。欧米の高級オーディオアンプみたいだ。
ぼくにはもうひとつ、ヴェラールで気に入っているものがある。このデンマークはクヴァドラ社が提供するテキスタイルを使ったファブリック張りのシート。色も上品だけれど、手ざわりがパシュミナとガーゼのあいだのようなかんじなのだ。
これでレザーシートと同等の価格なのだから高級素材なのだ。感触にも気を遣うというのが日本のメーカーはまだ到達していない点かもしれない。
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