名物料理について

名物料理を持つ店は強い。どうしても引き寄せられてしまう。たとえば五反田駅前の洋食「グリルエフ」。ここはハヤシライスが名物だ。

ひとりとかふたりだとやたら奥行きの狭いカウンターに案内されるのが常で、「ちぇっ」と思うのだが、それでも時々足が向いてしまう。

ハヤシライスはぼくが昔イマジカに勤めはじめた頃、友人から紹介してもらった店だ。そのころはルーがあふれんばかりにソース容器に入っていた。そういうのはお茶の水の「エチオピア」と同じだ。あそこも以前は皿からソースが溢れていた。以前はだが。

溢れるというのも重要なキーワードだなとこれを書いていて思った。その話はまた今度。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。