ザルツブルグの山上より

英国から帰って二泊していまはザルツブルグ近辺に。

アストンマーティンの新型車「DBSスーパーレッジェラ」の試乗。

ここはどこまでがドイツで、どこからがオーストリアだかよくわからない。

滞在しているのはリゾートで、近くにはヒトラーが好きだった保養地ベルヒテスガルテンがあるが、そこはかすっただけ。

山に囲まれていてけっこういい気分になれる。

おもしろかったのは泊まったケンピンスキ・ベルヒテスガルテンのカップ。


山がモチーフになっていて、聞くとこれは英語だとBad Mountainと呼ばれているんだそうだ。

右の大きいのがお父さんで、こいつが悪いので一番左のお母さんが逃げ出した。間の5つの小さく見える山は子どもたちだそうだ。

地元の民話なのかよくわからないが、地元出身のレストランのサービスが教えてくれた。

実際はWatzmannというベルヒテスガルテンの観光の目玉である。

ふざけて教えてくれたのがよくわからない。

そういうふうに子どもたちは言うということなのだろう。

ビッグヒストリー的にいうと、ここはイタリアののっかったプレートがぐっと押してきて盛り上がったアルプスに連なる山塊なのか。

いまはまた沈んでいっているらしい。


これは地元のレストランで出たデザート。

「インスタ映えをねらっているのか?」と尋ねたら、「?」という反応だった。

それはそうだな。

生クリームはドイツとオーストリアの美点でナチュラルなおいしさがある。

しかしこれを食事の後に食べるって……。

まったく違う文化圏というか違う人種だとつくづく感じた。


クルマについてはまだエンバーゴ(情報解禁日)が設定されているので、あらためて。

日本でもすでに発表されている。

いまのラインナップ中ではバンテッジがもっともトンガっていて、DB11がマイルドで、V12のDBSはその間に入るという位置づけだ。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。