もう二度と会えない?

レクサスのRC Fがマイナーチェンジを受けた。

乗ったのは富士スピードウェイ、ようするに最高の舞台だ。

RC Fは比較的コンパクト(全長4.7メートル)のボディに、5リッターV8エンジンを搭載したスポーツカーだ。

これまでもいいクルマだったけれど、今回のマイナーチェンジで各部が見直された結果、本当の意味でスポーツカーになったと思う。

内容はレクサスの言葉を借りると「軽量化や空力性能のほか、パワートレーン、タイヤ、サスペンションなど、あらゆる点」となる。

はたして富士スピードウェイでの走行安定性の向上にはおどろくほどのものがある。

従来はややゆるいカーブでアクセルペダルを多めに踏み込むとやや不安定になる面があったが(しろうとの操縦では)、今回はびしっとしている。

タイヤもミシュランの新しい製品を履き、とにかく速くて、よく曲がり、よく止まる。

写真は「パフォーマンスパッケージ」装着車で、サーキットで楽しもうと思ったらこれが最高の選択だ。

環境規制がいよいよ厳しくなってきたいま、5リッターV8エンジンはおそらく風前のともしびだ。

トヨタにはスープラという魅力的なスポーツカーもあるが、大排気量だから楽しめる魅力もまたある。

RC Fに会えるのはいまが最後のチャンスではないだろうか。


ogawa fumio HP

小川フミオのホームページ フリーランスのライフスタイルジャーナリスト。 クルマ、グルメ、ファッション(ときどき)、多分野のプロダクト、人物インタビューなど さまざまなジャンルを手がける。 編集とライティングともに得意分野。ライフスタイル系媒体を中心に紙とウェブともに寄稿中。